Kakao Enterprise · B2C企業パートナー向けAIチャットボット案件

B2B2Cチャットボット案件

パートナーVOCから横展開できる企業チャットボット運用モデルへ

実際のVOCデータをもとに、迷わず使える対話UXを設計。主要な質問に答えながら、無理なく運用できる形にしました。

24時間365日の顧客対応は、B2C企業にとって欠かせないものになりました。AIアシスタントの運用で得た知見をもとに、Kakao i Connect、NLPベースのチャットボット、カスタマーサービス向けソリューションを使って、金融とリテールの案件を手がけました。

体制と期間
パートナー企業とKakaoの部門横断チーム · 1案件あたり6か月
企業
Kakao Enterprise
B2B2Cチャットボット案件プロジェクト概要
範囲と背景詳細を見る

24時間365日の顧客対応は、B2C企業にとって欠かせないものになりました。AIアシスタントの運用で得た知見をもとに、Kakao i Connect、NLPベースのチャットボット、カスタマーサービス向けソリューションを使って、金融とリテールの案件を手がけました。

企業Kakao Enterprise ↗
役割 / スキルFDM (Forward Deployed Manager)Product / Conversation Designer
成果物プロダクト方針UXデザインAPIアーキテクチャ対話設計
実施時期2021年2月 - 2023年3月 · 案件ごと6ヶ月

背景

24時間対応のニーズが高まる一方、顧客の待ち時間が増加

コロナ禍の休業によりコンタクトセンターの運営に支障が生じ、顧客との接点も限られました。顧客対応の需要は、5,000万人が利用する韓国最大のメッセンジャーKakaoTalkと、パートナー企業のアプリへ移りました。

チャットボットサービスを実装し、運用し続けるための知見を持たないパートナーが多くいました。

顧客対応の待ち時間、1年で5倍

コロナ禍でコンタクトセンターの運営に支障が生じ、待ち時間が増加しました。24時間利用できるデジタル窓口の必要性が、数値からも明らかになりました。

2019年6月1分
2020年6月5分
+400%

顧客対応の待ち時間増

出典: 韓国銀行連合会

役割と意思決定

プロダクト方針を支えた意思決定

責務
パートナーごとのVOCを、繰り返し使えるプロダクトと対話設計の運用モデルに変えること。
意思決定
実際のVOCデータをもとに、迷わず使える対話UXを設計。主要な質問に答えながら、無理なく運用できる形にしました。
トレードオフ
あらかじめ定義した主要な質問には高い精度で答え、それ以外の質問は生成AIの回答で補う設計にしました。
主導した領域
FDM (Forward Deployed Manager) · Product / Conversation Designer. プロダクト方針, UXデザイン, APIアーキテクチャ, 対話設計.
“どうすれば顧客に最適化したAIチャットボットを届けて、その運用も続けていけるようにできるだろう?”

チャットボットは、一度作って終わるものではありません。パートナーとのワークショップを通じて、MVPとロードマップ、主要機能を一緒に決めました。

チャットボットには継続的なモニタリングと学習が欠かせません。そこで、顧客自身がサービスを管理・維持できる運用体制とツールを設計しました。

リサーチと戦略

金融・小売・IT・顧客対応の関係者インタビュー

01

インタビュー対象者

  • NH Investmentの顧客対応担当とITエンジニア
  • Korea Investmentの顧客対応担当とITエンジニア
  • Kakao i Connect Skill BuilderのProduct Owner
  • GS RetailのIT・インフラ担当
  • GS Retailの顧客対応担当

VOCデータ分析

10,000

分析・前処理したVOC平均件数

上位30

認識精度を高めるためにインテントとして定義した質問の種類

200,000

オンプレミスNLUの学習用に生成した発話数

生成AIを一部に活用し、定義済みの30インテント以外の質問にも対応

自由な入力には、雑談、Webをもとにした応答生成、金融知識ボットで対応しました。学習データは、実際のVOCの入力から作成しました。

プロダクトと実装

Kakao i Connectチャットボット

企業側の要件と、エンドユーザーのニーズへの理解を突き合わせて、パートナーごとのチャットボットを作りました。

初めてのユーザーを案内するUX

初めて使う人には、チャットボットで何ができるのか分かりにくいものです。ウェルカムメッセージとカードボタンで機能を紹介し、よく使う操作へすぐ進めるようにしました。

Kakao i Connectのチャットボットのウェルカム応答
チャットボット初回応答

質問を具体化するための対話設計

あいまいな質問には、まず大きなカテゴリで答えます。続けて詳しい案内と例を示し、聞きたいことをより正確に伝えられるようにしました。

Kakao i Connectのチャットボットのガイドカード
ガイドカード

生成AIによる知識検索ボット機能

コロナ禍の株式投資ブームで、金融知識の少ない新規ユーザーが増え、問い合わせも膨らみました。

GPT-2を用いた知識検索ボットが、金融用語やIPOといった基本的な概念を説明し、問い合わせ対応の負担を減らしながら、金融リテラシーの向上にもつながりました。

生成AIによる金融知識検索ボット
金融用語辞典

効果

6件のリリースで確立した、ほかの案件にも使える構築・運用の仕組み

これらのプロジェクトを通じて、金融と小売の企業向けチャットボットに再現可能な構築・運用モデルを確立しました。

6

B2B2Cチャットボット案件

1,000,000

公開初月の平均発話処理数

20%

チャットボットが代わりに対応した問い合わせの割合(平均)